ある冬の朝の会社への通勤中、自転車で走っているとヨタヨタふらつき転びそうになりながら一生懸命に道を渡る子に出会いました。
最初はもしや車にぶつかった？？事故？？と思いとりあえず自転車を止めてその子の所へ・・・
とにかく抱えて道の脇に移動させると、その子が目指していたのは渡ろうとしていた道の向かいのお宅の玄関先にスーパーのパックに乗せられたご飯でした！
そこまで連れて行き食事を始めたその子を見ていましたが、どうしてもそのまま自転車を走らせる気になれずしばらく眺めていました。
すると、その玄関先からそのお宅の方が出てきたので思い切って話を聞いてみると、「この子は生まれつきなのよ、近所の方が避妊手術をしてあげて食事のお世話なんかもしてるのよ、だから心配しないでね」との返事。
少し安心してその日は会社に向かいました。でも健康な子でさえ車の事故が絶えない中、ヨタヨタ歩きのあの子はもっと危険なはず！そんな事を思いながらその日からはその道を必ず通りあの子を探しました。でもめったに会える事はありませんでした。
心配しながらも当時はぶーたんの病気の事もあり、あの子にはちゃんと私以外に見守っていてくれている人がいるのだから大丈夫と言い聞かせ時は過ぎていきました。元気でいてくれる事を信じて・・・
翌年夏、病気だったぶーたんが突然☆になり辛い日々を過ごし、少し落ち着いた頃はもう季節は１２月になっていました。なぜか急にあの子の事を思いまた会えるまで毎日探すようになりました。
日を追うごとに一緒に暮らしたいという気持ちが高まり、私の誕生日の前日に誕生日祝いとして我が家に迎えました！
名前はカリブとぶーたんから「ブ」をいただきイブちゃん！誕生日の前日に迎えた子なのでイブとはまさにぴったりの名前となりました。ちなみに考案者は旦那様です！
今にして思うとぶーたんの事を思いあの子の存在を知りながらも引き取れなかった事をぶーたんも分かっていてぶーたんが「もう僕は十分に沢山幸せをもらったから次はイブに譲るよ！」って先に虹の橋へ行ってしまったような気がするのです。